調査項目としては、学科別(国立、公立、私立の別)の就職内定状況、都道府県別(県内・県外別)の就職内定状況。結果は下記のとおりです。
かなり厳しいと言われた新卒の就職ですが、平成22年12月末における高校卒業予定者の就職内定率(=就職内定者の就職希望者に対する割合)は77.9%。
昨年同期から3.1%上昇しています。最終ではないのでまだわかりませんが、微増しています。
男女別で見ると、男子は82.4%、女子は71.4%でした。昨年同期に比べ、男子が2.7%、女子は2.9%アップしています。職種のミスマッチが改善したのでしょうか。
親としては気になるのが、就職内定率の高い学科でしょう。多い順に見ていくと次のようになります。
<就職内定率の高い学科>
1.「工業」(90.6%)
2.「福祉」(83.2%)
3.「情報」(79.1%)
4.「農業」(78.6%)
5.「商業」(77.8%)
6.「水産」(77.6%)
7.「総合学科」(75.9%)
8.「家庭」(72.1%)
9.「普通」(68.5%)
10.「看護」(53.4%)
これを見ると、就職を前提に高校に入るなら、職業に直結する学科の方が有利ということになります。
普通科は「就職」として考えると、残念ながら良い選択とは言えないようです。
内定率が高いのは富山、福井!
就職は景気の善し悪しなど地域性なども関係してくるでしょう。
就職内定率の高い都道府県TOP5は、次のようになっています。不思議なことに求人の多いはずの首都圏が入っていません・・・。
<高校卒業予定者の就職内定率TOP5>
1.富山県(92.9%)
2.福井県(92.2%)
3.石川県(91.8%)
4.岐阜県(88.9%)
5.三重県(86.9%)
逆に、就職内定率の低いワースト5は、次のようになっています。やはり、という府県名もありますが、神奈川県など意外な県名も入っています。
<高校卒業予定者の就職内定率ワースト5>
1・沖縄県(50.3%)
2・北海道(63.1%)
3・宮城県(66.4%)
4・大阪府(68.2%)
5・神奈川県(71.2%)
「就職」は正社員採用を指すので、就職できない場合、派遣やアルバイトなどでの社会人スタートになるので、その後のライフプランを描くことがかなり難しくなります。
就職できなかったとしても腐らず、自分で会社を興すくらいの気合で頑張ってほしいものです。就職して会社生活が厳しくても、できるだけ辞めずに続けることも、このご時世は大事です。