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2011年05月04日

確率論の起こりはギャンブルから・・・

確率論の基礎を築いたのは、有名な数学者を八人も輩出したスイスのベルヌーイ一家の一人、大数の法則を発見したジャック・ベルヌーイ(1654~1705)であるが、その始まりは、もう少し古く、フランス人の数学者フェルマー(1608〜1665)とパスカル(1623〜1662)の二人による。
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1654年、職業的な賭博師ド・タレは友人のパスカルに、定められた点数に早く達したものが勝ちと決めた勝負で、それが終わらないうちに中止したら、賭け金はどのように配分すべきかと尋ねた。
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パスカルは三角形の性質を、フェルマーは組み合わせの理論を応用して、これに答えたのであるが、最初の確率論は、このように純粋な賭けのゲームに対する理論から出発したといわれている。
  
19世紀までの確率論は古典的確率論といわれたが、20世紀になって、集合論が現われ、その基礎にたって確率論も厳格な理論を備えるようになった。これを近代確率論というが、20世紀数学の最大成果の一つといわれている。

posted by りんぺい at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 起源のあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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